殿堂馬 アンヴァルト 牡
ヴィンディケイション Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Strawberry Reason Strawberry Road
Pretty Reason
アーティストチョイス Giants Causeway Storm Cat
Mariahs Storm
Astorg Lear Fan
Action Francaise
【戦績】39戦4勝(4−4−5−26) 【現役期間】10/03/21〜15/06/20
【募集価格】3200万円 【獲得賞金】9056万円
【毛色】青鹿毛  【生年月日】2007年2月18日 【厩舎】栗東:平田修 戦績はこちら
アンヴァルトは虚弱体質でありながら、愛馬として過去最長の5年半もの現役生活を送り、
全4勝を挙げオープン入りまであと一歩まで迫った優秀な愛馬でした。
ヴィンディケイションという聞き慣れない父馬の産駒でしたが、柔らかい動きが気に入り出資を決めました。
しかしデビューまでの育成は苦難の連続で、体質の弱さから様々な箇所に弱さが出てペースダウンを繰り返しました。
3歳の2月に平田厩舎へ入厩できましたが、たびたびスクミの症状を見せ腫れ物を触るかのように調整されます。
ゲート試験はスムーズに合格し、徐々に追い切りを重ねるうちに素質のあるところを見せていきます。
新馬戦が行われる最終週3月21日の3歳新馬(阪神 ダ1400m)秋山騎手鞍上でデビューを迎えられました。 最終追い切りで栗東坂路4F51.2秒-1F12.2秒という出色の動きを見せ、単勝オッズ1.6倍の圧倒的人気に支持されました。 ゲートでやや遅れ後ろからの競馬になりましたが、スピードの違いでみるみる前との差を詰め、4角では抑え切れない手応えで先行集団へ。
直線は馬群の間から楽々抜け出し後続に3馬身半の差を付ける圧勝でデビューを飾りました。
一時はデビューさえ疑った虚弱馬アンヴァルトの見事な勝ちっぷりに驚かされました。
デビュー戦の強い勝ち方に将来の活躍が楽しみになります。
レース後は若干のスクミとソエが出ましたが、短期放牧を経て5月と6月に走り3、4着と500万下で続けて善戦。 その後休養に入り、秋競馬では10月の京都競馬で生涯最高の1.3倍という支持に応え2勝目。 1000万下昇級初戦で7着と崩れるものの、続く12月のレースで見事3勝目を挙げる事ができました。 秋になると体質も随分強化されてきて、3歳時は7戦3勝、2着と3着をそれぞれ1回づつという素晴らしい戦績を収めてくれました。
準OPクラスとして4歳を迎えたアンヴァルト。
背腰に疲れが出た影響もあり古馬の復帰初戦は4月末の東京戦になりました。
しかしゲートで鼻面をぶつけてしまった影響が響き12着と初の惨敗を喫してしまいます。
ここから歯車が狂ったのか夏の降級後もなかなか勝ち切れず、
おまけに年末に骨折が判明してしまい長期休養を余儀なくされました。
アンヴァルトにとって4歳シーズンは苦難の年となりました。
10ヶ月の休養を経て5歳秋に復帰を果たしました。
5歳の秋から6歳の1月まで5戦するものの1度は勝っている1000万下条件を勝ち切れません。
ダート短距離を使われ続け頭打ちの現状から、5月の復帰戦には新潟の芝直線競馬に使われました。 ここで新境地を開拓し、2着以下に2馬身半差を付ける圧勝。
久々に強いアンヴァルトの走りが見られ、2年半ぶりとなる勝利の美酒となりました。
直線競馬で強い勝ち方をした事からアイビスSD出走という大きな目標ができました。
しかし7歳、8歳と現役を続けたもののオープン入りは叶いませんでした。
それでも8歳の正月競馬でタイム差無しの2着に善戦し、オープン級の実力を見せてくれました。
6月のレース中右前脚を痛めてしまい、9月に再度痛みが出た事から引退が決断されました。
体質の弱さや骨折など幾多の苦難を乗り越え5年半の現役生活で4つの勝利を手にしました。
成長というものをこれほどリアルに感じさせてくれた馬は今までいませんでした。
アンヴァルトのような頑張り屋な馬を愛馬に出来て本当に良かったです。
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