殿堂馬 スパラート 牡
サクラバクシンオー サクラユタカオー テスコボーイ
アンジエリカ
サクラハゴロモ ノーザンテースト
クリアアンバー
ビワプランサー ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
ノーザンプランサー Northern Dancer
Sex Appeal
【戦績】30戦3勝(3−2−4−21) 【現役期間】08/09/07〜12/04/08
【募集価格】1800万円 【獲得賞金】4655万円
【毛色】黒鹿毛  【生年月日】2006年4月23日 【厩舎】美浦:武藤善 戦績はこちら
スパラートは初めて重賞レースへ出走し、引退の時点で最も長い期間現役生活を送った出資馬でした。
同じ時期の愛馬たちが故障や未勝利で次々と去っていく中、約3年7ヶ月もの間一口街道を支えてくれました。
父サクラバクシンオー、母ビワプランサーという短距離血統で募集時の注目度は低かったですね。
2歳の3月には馬房内で馬体をぶつけてしまい、2度血腫を切除するアクシデントがありました。
小柄な馬らしくその後の育成は順調で仕上がりも早く、7月に入厩しゲート試験も一発合格でした。
9月8日の新潟2歳新馬戦(芝1400m)で、後藤騎手を背にデビューの日を迎えることができました。 追い切りの動きも良く仕上がりが早い点が評価され、専門誌の予想欄は◎印が並び当日も1番人気に支持されました。 レースは14番枠から好スタートを切り、果敢に逃げていきます。
掛かり気味の2番手の馬を終始1馬身リードしながら、軽快な走り。道悪の馬場も苦にするところはありません。 手応えよく直線に向き、追い出されると力強く伸びて後続を突き放しました。
最後までしっかりした脚色で、2着以下に4馬身差をつけ見事にデビュー勝ちを決めました。
2歳9月に強い勝ち方でデビューしたこともあって、暮れの2歳GT出走に夢が膨らんできます。 続く2戦目となる中山芝マイル戦の芙蓉Sに出走。スタートして数間歩で躓いてしまい馬群から大きく離れた最後方からの競馬に。 しかし4コーナーから一気に差を詰め、直線猛然と追い込み0.1秒差の4着に善戦しました。 負けて強しの競馬により、3戦目は出資馬初重賞となる京王杯2歳Sへ駒を進めることになりました。 再び出遅れてしまいましたが、積極的な競馬で先行します。
しかし直線では伸びを欠いてしまい、初の重賞挑戦は2番人気10着という惨敗に終わりました。
京王杯2歳Sの結果により朝日杯FSへの出走は泡と消え、放牧に出されることになりました。
明け3歳の新年早々、ジュニアCに出走するも良いところがなく6着。
血統を考慮し距離をスプリント戦に短縮したなずな賞では惜しくも2着。 続く6戦目の寒桜賞では待望の2勝目を目指し武豊騎手を鞍上に迎えます。 前走2着とジョッキーから1番人気に支持され、内からしっかりとした脚どりで抜け出し無事2勝目を挙げてくれました。
このレースが出資馬初となる特別戦の勝利になりました。
2月の芝スプリント戦で2勝目を挙げたとなると、目標は自然とファルコンSになります。
引き続き武豊騎手が鞍上ということもあり、2度目の重賞挑戦も2番人気に支持されました。
しかしHペースを先行したこともあり直線では失速していき11着入線。再び重賞の厚い壁に跳ね返されてしまいました。 その後は放牧に出され夏の札幌競馬で復帰。3勝目も遠くないかと思われましたがなかなか結果が伴いません。 惨敗する競馬が多くなったものの、芝、ダート問わず新潟、東京ではたびたび善戦してくれました。
地方の浦和競馬に遠征することもありましたが3勝目は遠く、気がつけばスパラートも5歳秋を迎えていました。 10/23に得意な新潟競馬に久々の出走。スタートから行きっぷりがよく3番手を追走し 直線先頭に並びかけると力強く伸びて2馬身差の快勝!2年8ヶ月ぶりの勝利の美酒となりました。 しかしレース後トモに疲れが出て放牧、明け6歳4月に中山競馬で復帰し12着。
次走へ向けて調整中、蹄に不安が出て再度放牧に出されるも、予想以上に悪化してしまいそのまま引退となってしまいました。 色々と馬体に弱さを抱えながらも3年7ヶ月、全30戦を走り抜き本当に頭が下がる思いです。 またスパラートのような愛着が湧く馬へ出資したいです。
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